先日、『東京流氷～cool it down』の先行上映会を鑑賞した。
この映画を作成する前に右往曲折があった。本来、東京オリンピック期間中に訪問をする海外
旅行者に北海道の流氷と富山の立山の雪を体験してもらおうイベントという趣旨であった。
だが、2020年開催予定であった東京オリンピックは、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い来年
に延期された。その延期に伴い予定されていた上記のイベントも中止になった。イベントが中止に
なったとしてもイベントのために用意をされた流氷や雪を来年まで保管をしておけるわけでない。
ここでこれを利用できるイベントはないかと模索をして栃木のイベントに利用しようとしたが、
このイベントも新型コロナウイルスの感染拡大のため中止になった。２度イベントが中止になって
もこのイベントの企画立案者角谷氏は諦めず、テレビの実験番組に流氷だけでも使えないかと考
え、作成まで漕ぎ着けた。しかし、その番組も陽の目を見ることができずにお蔵入りに。
そこでなんと形を作るために苦肉の策として作成をしたのが鑑賞をした映画だった。
転んでもただ起きない人だなというのが映画を観た感想だった。お蔵入りの時点で多くの人が
諦めるのではないかと。鋼のメンタルを持つタフさと自分の企画をしたイベントをどうにかして陽
の目を見させようという執念に近いものを映画を通して角谷氏に感じた。

dorayaki