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限られたコミュニケーションから生まれる思い入れ
我が家にはファンシーマウス2匹(♁)がいます。ファンシーマウスは、ハツカネズミをペット用に人工改良されたマウスです。
人工改良された種なので野生には存在していないので、野生のネズミが持つ特有のウィルスやばい菌は持っていないです。筆者にとっては大変可愛くて、娘が赤ちゃんだった頃、彼女をあやしていた時の自身の声に気持ち悪さをプラスして”ネズミちゃ~ん♪(他の名前付けてあります)”とか言いながらゲージに近づくことが日課になっています。
この生体の特徴として”基本”人に触れられることは好まないと言われている動物です。なので、手渡しでご飯をあげようとしても食べてくれないところからのスタートです。そしてマウスはすばしっこく警戒心が強いので、我が子ならぬ我がマウス達を、筆者は最後まで撫でることはできないと覚悟しております。
マウスは人間の顔の認識はできないとのことだし抱っこもできないです。ただ、手渡しでご飯を受け取ってくれるようになったり、差し出した筆者の指にピタッと鼻を押し当ててニオイ確認にきたり(目的はおそらく‘おやつ持ってないかなぁ’)、ゲージの前に立つと近づいてくるようになったという経過をみたりしていると(目的はおそらく‘ご飯がもらえないかなぁ’)、筆者の一方通行でも、いつか手の上に乗ってくれることも夢みるし、彼らへの愛おしさは大きくなっていきます。
反応してくれないのに愛おしさが増す理由は何かと考えてみんとす。その一つは言葉を話さないところだと感じています。赤ちゃんや動物達とは、少ないコミュニケーション方法で、その感情を理解しその気持ちに応えてあげたいと思いながら接します。その中で何らかの反応を感じることができると、愛しさと切なさと心強さが大きくなると思いました。
それで、高岡冷蔵の冷凍庫にも通ずるところがあると考えます。筆者所属の小杉工場には、大きな冷凍庫を稼働させている“冷凍機”さんがおられますが、当然言葉は話せません。しかし、皆様からお預かりする大切なお品物をしっかり保管するために、24時間365日何年も休むことなく働き続けています。
それだけ働き者である彼(彼女?)に日々のメンテナンスは欠かせません。小杉工場の長(おさ)をはじめ、現場社員が冷凍機さんの様子や倉庫の様子を目で見て耳で聞いて経験から心で感じて、少しの異変でも素早く、状況確認とそれへの対応を行っています。
長(おさ)に至りましては、機械音の違い一つとっても、冷凍機さんのいるお部屋(機械室)全体の音の響きの場合もあれば、圧縮機(冷気を作る工程に空気を圧縮するところがあります)に限定して機械のリズム感やテンポの違いを感じて判断するようです。また、機械室のニオイの変化もわかるそうです。
仕事中も自宅にいても、24時間365日冷凍機さんの状態が気になって仕方ないようでして、非番の日も関係なく様子を見に行きたくなるくらい、冷凍機さんへの思い入れは大きいようです。それもこれも、言葉を話さないものへは気持ちを向けてあげなければならないからということだと、筆者の独断と偏見にてこの投稿を終わります。
by Love齧歯類